燕三条の「工場の祭典」が、年に一度のイベントに加えて通年型の産業観光へ展開しようとしている。工場の祭典実行委員会は9月18日、「TSUBAMESANJO STUDY TOURISM」を発表した。修学旅行、企業・自治体研修、訪日客などを想定し、参加者の目的に応じて見学先や内容を組み合わせる。旅行会社への提案も進める。

「工場の祭典」は2013年に始まった。2026年は10月1~4日に開催される。燕市観光協会の9月時点の案内では、企業、飲食店、道の駅など158カ所が参加予定となっている。地域の工場を公開し、製造工程や職人の技術を来訪者に見せる取り組みを13年間続けてきた。

今回の計画では、この工場見学を年間を通じて提供する。学校には産業やキャリアを学ぶ機会として、企業や自治体には技術や地域づくりを学ぶ研修先として提案する。工場の祭典は9月にジャパン・ツーリズム・アワードの観光庁長官賞を受賞しており、産業観光として外部評価も受けた。

一方、通年ツアーはまだ発表・提案段階にある。旅行会社がどれだけ商品化するか、学校や企業から予約が入るか、受け入れ工場が通常操業と両立できるかは確認できていない。観光賞の受賞も、通年需要の発生を保証するものではない。

本サイトでは、Study Tourismの実施本数、参加者の属性、宿泊や地域消費への波及、受け入れ工場の収益と負担を追う。4日間のイベントで蓄積した工場見学の仕組みが、年間を通じた地域サービスとして定着するかを確認する。